«ANYWHERE BUT HERE» Bétonsalon

カンボジアにポイントを置き、東南アジアについて描く作品を集めた展覧会。Felix González-Torresから、東南アジア初のアートアーカイブを制作したSAAP (Singapore Art Archive Project)、若手の作家など幅広いアーティストの作品が集められている。

Shooshie Sulaiman, Book and refrigerator, 2005 – present 

 2005年にアンコールワットを旅行中、Chantaという寺の看守に出会ったShooshie Sulaiman。彼を主人公にした物語を制作していたが、以後Chantaとの再会は叶わず、、編集途中の物語は冷蔵庫で保存されている。

Thao-Nguyen Phanは29歳、ホーチミン在住の作家。ジュートでできたこの木は、”Ma mot”というベトナム北部のマイノリティの人々のおまもりのような存在のオブジェ。なぜジュートか?戦時中インドシナを占領していた日本軍が、火薬を作るために農民たちの栽培していたジュートを根こそぎ使ってしまった。これが原因となり、1945年ベトナム北部で飢饉が起こる。直接語りかけてはこないけれど、喪に服した悲しみの木。

Thao-Nguyen Phan, Untitled (Heads) from Uproot Rice, Grow Jute series, 2013

「ここではないどこか 」— ありきたりなOccident/Orientの二極論に集約してしまってよいのか、東洋でありながらフランスと同じ他者として語られる自分自身の立場を考えながら、物理的な距離だけでは言い表せない断絶について考えてしまう。

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«ANYWHERE BUT HERE»
9月14日 – 11月5日
Bétonsalon (Université Paris 7、Halle aux Farines)
Métro, RER C線 Bibliothèque François Mitterrand
火- 土曜、11:00-19:00
日・月曜休館
入場無料
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