Henri Rousseau 《Le douanier Rousseau》Musée d’Orsay

独学で油彩を学んだ20世紀初頭のモダニズムの代表画家の一人、アンリ・ルソー。
ルソーの影響を受けたと考えられているピカソやゴーギャンの作品や、同じ題材を扱ったことなる時代の絵画などと比較しながら、ルソーの特異な技巧、表現力をたっぷり楽しめます。
圧巻なのは、やはり”Le Rêve”『夢』。
直接対面しないと味わえない美しさです。
輪郭線の強さでしょうか。一本一本の木、 その葉一枚まで、まるでそこにあり、手に取れそうな存在感を持っています。
緻密に描き上げられた森は、視点を奥まで誘い、ふとした瞬間自分が森の中に迷いかけていたことに気付きます。
こちらを見つめる動物たち、暗いジャングルと明るい月。シュールレアリスムの世界とも言えるかもしれませんが、あくまでも具象画だと言いたい気持ちになります。無意識の世界というよりは、生きている世界の、生命のたくましさを表現していると感じます。
ルソーでジャングルのシリーズの次に思い浮かぶのは、やはり人物画です。
特に複数の肖像画が思い当たる方もいらっしゃるのでは?
直接見て感じるのは、人物の輪郭の存在感です。

パリでルソーを鑑賞するなら、浜田マハさんの『楽園のカンヴァス』は必携!
史実を織り交ぜた小説ですが、当時の画家たちの情熱がそのまま込められたような一冊です。
想像の世界でルソーと(ひょっとしたらピカソとも?)語りあいながら鑑賞できます。
回顧展と言ってしまうには規模が少し小さめですが、
MOMA(ニューヨーク近代美術館)やパリのオランジュリー美術館、バーゼル美術館など、
世界中に散らばって収められているルソーの著名な作品を一度に鑑賞できます。
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Henri Rousseau
“Le douanier Rousseau”
3月22日 – 7月17日
Métro 12番 Solférino

RER C線 Musée d’Orsay
月曜休館、9:30-18:00 (木曜日は21:45まで) 
12€(EU在住の25歳以下は無料)

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